宇宙を支配する数式

「朱に交われば赤くなる」ということわざは、
人は周りの人間関係や環境に影響されやすい、
という意味でよく使われますよね。
でも反対の意味で「泥中の蓮」という言葉があるように、
周りがどうであれ、染まらずにいる選択というのもあります。

無意識にも注意を向け、同期するものごとによって、
人は刻々と変容している、ということはいえそうです。
人間関係に限らず、情報やモノ、本や芸術、もちろん食べ物も。

私自身は、動物、鉱物、植物といった自然界のエネルギーに
かなり助けられてきましたし、
高波動な人や場所のエネルギーに同調させてもらうことでも、
少しずつ変化の機会をいただけたと思っています。

でも人工的に作られた高波動グッズ、みたいなものには、
あまり手を出してきませんでした。
それらは確かにハイパワーであっても、
制作者のエゴを感じたり、なんとなく単一栄養素みたいな感覚で…
ホリスティックな感じがしないものが多かったからです。

ところが先日、私の好みを熟知しているAmazonさんが、
こういうの好きでしょ、とおすすめしてくれた中に、
「宇宙を支配する数式リング」というものがありました。

見た瞬間、フリーズしてしまいました。
なんだ、この、ものすごいエネルギーは…。

それは大阪大学の教授で物理学者の橋本幸士先生らが作られ、
大学生協で販売されたアイテムということでした。
ただ物理学にとって重要な数式が刻まれているリングです。
高波動をうたったグッズでも何でもありません。

好奇心から、よく説明も見ずにポチりましたが、
届いたリングを手にしたとたん、そのままベッドに倒れ込んで、
半日近く動くことができませんでした。
(※これは私が異常体質なためと思われます。
ふつうはたぶんそんなことにはなりません。)

巨大な図書館かオペラ座か何がのしかかってきたみたいでした。
いえ、重さ、圧力はないのです。軽い。純粋。有機的でもある。
しかし、とてつもない情報量で、マイコンピューターはエラー大点滅!
という状況だったのかもしれません。
起きた時には、熱に浮かされた後みたいに汗びっしょり。

そしてこれ以来、この数式は私について回るようなのです。
振り返ると、そこに数式…(笑)
要は、わけもわからず、その数式に魅せられてしまったのだと思いますが。

そもそも私は足し算引き算もおぼつかない、バリバリの文系女です。
一念発起して橋本先生のご著書も拝読しました。
気づきもあったのですが、ほぼ理解できず…。

悔しいので、リングを首からぶら下げたまま
(リングは21号のみで、女性の指には向いていません。)
何とか糸口を見出すべく、書店の「理学」コーナーをウロウロしました。

それにしても「精神世界」の書棚に潜む魑魅魍魎ぶりに比べると、
数学、物理学、天文学などの本が並ぶ「理学」のコーナーは
素晴らしくクリーンで美しいエネルギーなのです。
よく、スピリチュアルなんて非科学的、という人がいますが、
エネルギー的には、科学って超絶スピリチュアルかも…と、
あやしくつぶやいてしまいそうでした。

刻印されている数式は「素粒子の標準模型の作用」に
「アインシュタイン・ヒルベルト作用」を加えたもので、
宇宙のほとんどすべての現象を記述できるといわれています。
現時点で、現代物理学の金字塔といわれる数式なのだそうですが、
ただ暗黒物質など、一部の現象については成り立たず、
まだ発展途上ではあるということです。

リングは、キャッチーなネーミングもあってか、SNSで注目を集め、
Amazonでも人気商品になっているようですが、
いわゆる願望成就みたいな効力はなさそうに思います。

ただ、おそれ多くも、あえて言わせていただくなら、
“人類の希求” を凝縮したような力、に
多少なりとも影響されることは、あり得る気がします。

私がなぜ、このリングにここまで反応しているのか、
残念ながら、その理由はまだわからないのです。
ただ数式すべてを理解することは難しいですが、
ものの見方を新しくしていくことはできます。
もしかしたら、それを知らせるために来てくれたのかも、
などと思いながら、ほんの少し、新しい扉を開き始めています。

 

 

 

 

 

「宇宙を支配する数式リング」は色違いもあります。